中国自動車工業協会は先ごろ発表したデータによると、今年1~8月の新エネルギー車の生産台数は11万8020台で、うち10万8654台を販売した。前年同期比でそれぞれ2.6倍と2.7倍だった。8月の生産台数は2万1303台で、販売台数は1万8654台だった。前年同期比でそれぞれ2.9倍と3.5倍だった。記者の分析では、良好なデータは1級都市市場の販売を反映したもので、3級、4級都市の販売数はいまだ芳しくない。
分析によると、新エネルギー車の急速な発展は、国家政策によるところが大きい。新エネルギー車の補助金や税制優遇以外にも、上海や北京などではグリーンベルトの専用道路や充電スタンドなどのインフラを完備させており、これらの要素が中国での新エネルギー車の普及を促進させている。
たとえばBYDの上半期業績では、新エネルギー車による収入が約56億元。前年同期比で約1.2倍の伸びとなっている。BYDが発表した統計データによると、今年上半期の新エネルギー車の販売台数は2万2987台と、前年同期比で203.8%増加した。そのうち「秦」の累計販売台数は1万6477台で、2位の1.1万台よりかなり高い成績を収め、国内の新エネルギー車販売数でトップとなった。電気動力の生産能力が高まるに従い、新エネルギー車が同社の稼ぎ頭になっている。BYDの「秦」は上海の新エネルギー車政策の支持を受けている。自動車を購入した際に高額のナンバープレート費を払わないで済む上、巨額の補助金が出ることが、同社に新エネルギー車販売台数増加の大きなチャンスをもたらしている。