UBSが17日に発表した「Prices and Earnings」(価格と所得に関する調査)リポートによると、世界で物価が一番高いのはチューリッヒで、上海と北京が欧州を追い上げている。
同リポートは1971年からほぼ3年に1度の間隔で発表されている。今回は世界71都市を対象に、物価、賃金、労働者の購買力などに関する調査分析を行った。
調査対象となった122種類の商品とサービスの価格を比較しまとめたところ、世界で最も物価が高い都市は、チューリッヒ、ジュネーブ、ニューヨークだった。アジアで最も物価が高いのは東京だったが、賃貸料を含めて計算すれば香港が最も高くなり、世界第6位となる。上海と北京の物価も欧州を追い上げている。上海はベルリン、バルセロナを上回り、北京と上海の物価はいずれもマドリードを上回る水準だ。