また北京では、新エネルギー車には車両通行制限をしない政策を採っている。さらに減税や補助金を出すことで、新エネルギー車の販売を刺激している。昨年から続いてきた「新エネルギー車の販売ノルマ申請数が割当数より少ない」、「新エネルギー車のくじに当選しても車を買わない」などの現象も徐々に少なくなっている。その一方、新エネルギー車のくじの当選率は低くなりつつある。最近の抽選で当選したのはわずか4割前後で、史上最低を記録した。北京の新エネルギー車のディーラーは取材に対し、「政策の影響で一般小型車の抽選率が低くなっていることから、消費者は新エネルギー車に興味を向けつつある。特に1台目を買う人、家庭用の2台目を買う人、企業用の車を買う人に比較的多い。新エネルギー車の販売量は一貫して増え続けている」と言う。
一方、3、4級都市では、新エネルギー車は北京・上海・深圳ほど売れていない。これらの地域のディーラーに取材すると、どのディーラーも店で新エネルギー車を店舗販売しておらず、予約しないと買えないと言う。当地のディーラーによると、新エネルギー車の人気が高まっていない理由として、3、4級都市では公共充電スタンドの建設がまだまだ進んでいないこと、10~20万元という新エネルギー車の価格帯(政府の補助金を差し引いたもの)が主流消費者の希望価格になっていないことを挙げる。また、新エネルギー車向けの政策が、1級都市ほどには魅力がないことも挙げている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年9月19日