習近平・主席が22日からの米国公式訪問を控え、北京で米国の関係者と面会し、「中国経済は長期にわたって中・高速度の成長を維持する条件がそろっている」と語った。足元の経済成長の鈍化について、「国際社会が“減速”に注目しているが、成長モデルの転換、経済構造の調整、過去に講じた景気刺激策の反動などといった要因が重なった結果だ」と分析し、「中国経済には依然として巨大な成長ポテンシャルと粘り強さがあり、経済運営の政策余地も大きい」と指摘した。
中国が世界経済のけん引役で、その成長に最も大きく貢献していることは言うまでもない。データによると、2010~14年にわたり、世界経済成長への寄与度は中国が年平均で26%に達している。一方、世界一の経済大国である米国の寄与度は13%に過ぎなかった。
身近の例をみていても、経済の活況が分かる。中国の海外旅行者数は増加の一途だ。昨年には延べ1億人の大台を突破し、前年比で10%の増加。海外で中国人旅行者の旺盛な購買力が話題を呼んでいる。経済成長が減速している東北地域でも、田園風景を楽しめる「郷村遊」が高い人気を集め、飲食店などには人が溢れている。また、全世界でスマートフォンの34%、ダイヤモンドジュエリーの12%は中国で買われた。北京、上海など大都市の空港はいつも旅行者で混雑している・・・
未来に向けて、「改革」、「イノベーション」、「開放」が、中国経済をけん引する新たな「3つのエンジン」になりつつある。