同じく、交通・ガイドにも問題が生じている。「以前ならば定員20−30人のバスならば、1日4−5万円で借りることができたが、現在は1日で10数万円に上る。以前ならばガイドを1日平均1万円以内で雇うことができたが、現在は3万円にも達する。これは想像できないほどの伸び率だ」
北京五洲行国際旅行社の日韓部マネージャーの杜驚鴻氏も、「日本のホテル、観光バスの不足により価格が高騰しており、それに伴いガイドの料金や航空券の価格も高騰している。そのため日本ツアーの価格はうなぎ登りとなっている。東京・北海道の旅、本州・北海道の旅などのツアー料金は、一部の欧州のツアー料金と同程度に達している」と指摘した。
藤田観光株式会社の宮川超氏は、「日本の受け入れ能力の不足という問題は、東京や大阪などの人気スポットに集中している。旺盛な需要のため、ホテルの送迎バスといった資源が不足している。外国人客は通常、東京や大阪などの大都市を選び、その周辺を旅行する。関東地方を例とすると、多くの観光客は東京都内のホテルを予約し、周辺の観光スポットを見てから東京に戻り宿泊する」と話した。
宮川氏は、「日本の受け入れ能力の不足は、現在の問題に留まらない。東京では2020年にオリンピックが開催される。ホテルなどの観光施設の問題は解決が待たれているが、東京都内は土地の供給が不足しており、ホテルなどの施設の新設が困難だ」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月8日