世界銀行(WB)は先ごろ発表したリポートで、中国の2015年の国内総生産(GDP)成長率が7%前後に達するとの見方を示した。東アジア地域のGDP成長率は6.5%と、前年の6.8%を下回る見込みとしている。
リポートは、中国のGDP成長率が今年は7%前後に達し、その後は徐々に鈍化すると予想。国内消費とサービスが主導する経済モデルへの転換が続き、GDP成長率を抑えるとみている。
中国経済は2016~2017年に落ち着く可能性があるものの、中国には十分な政策余地があり、大きな減速リスクに対応する手段があると分析。比較的低い公的債務の水準や、金融システムの中での政府の主導的なポジションなどを評価した。
ただ、中国のGDP成長率が低下すれば、東アジア地域の他国にも影響が及ぶ見通しで、特に中国と貿易、投資、観光で関係のある国への影響が大きいとしている。