◇産業構成の改善が顕著。工業主導からサービス業主導への転換が加速している。第三次産業増加値(付加価値額)は8.4%増加し、第一、第二次産業を上回った。GDP成長への寄与率は51.4%と、前年同期より2.3ポイント高い。
◇新産業、新業態、新製品、新経済といった新たな経済けん引役が次々と生み出されている。1-9月にオンラン販売による売上高は前年同期比36.2%増、ハイテク産業の付加価値額は10.4%増と、鉱工業生産(一定規模以上)の伸び率を4.2ポイント上回った。
◇エネルギー消費量の削減が進む。GDP単位あたりのエネルギー消費量は1-9月で5.7%低下した。
◇市場の活力が増している。国内で「創業」と「イノベーション」の情熱が高まる。全国で新たに登録された企業などは15.8%増の1065万5000社に上った。
◇経済成長率は減速したものの、雇用が安定し、国民所得は急ピッチな伸びを維持。1-9月で新規雇用者数は1066人に上り、通年目標を前倒しで達成した。国民可処分所得は実質ベースで7.7%増となり、引き続きGDP成長率を上回った。