政治の相互信頼は実務的な協力の基礎であり、国と国の交流には基本的な信頼の樹立が必要だ。中日韓にとって、歴史問題、歴史の残された問題、地域外の外国の要素からさまざまな影響を受け、信頼性は非常に脆弱なものとなっている。これはかつ、3カ国の協力の深化を制限している。そこで3カ国間の各レベルの対話と交流を絶えず強化し、共に関心を寄せる重要な問題を巡り随時意思疎通・調整し、相互の信頼を絶えず促進し、3カ国の協力に堅固な支えをもたらす必要がある。
3カ国間の協力は東アジアの発展の原動力だ。中日韓の総人口とGDPは、東アジアの70%・90%を占めている。3カ国が真の協力を実現すれば、地域安定の「バラスト」になり、アジア全体の協力の「ブースター」になれるはずだ。従来分野の協力と新興分野の協力を共に推進すべきである。中日韓の協力が始まってから、貿易・投資などの従来の分野に重要な進展が見られた。3カ国間の昨年の貿易額は7000億ドル弱に達し、3カ国の投資協定も正式に発効している。中日韓自由貿易区の建設は、3カ国の国民の利益に合致し、地域と世界に利益をもたらす、互恵・ウィン・ウィンの良いことだ。我々は互恵・ウィン・ウィンの精神に則り、一日も早くこれを完了しなければならない。