レアアース大手の北方稀土が12日、今年のレアアース生産量について生産枠から10%の減産を決定したと発表。レアアース価格の下支えが狙いだが、価格「防衛戦」にまた新たな進展があったもようだ。北方稀土は今週、酸化ネオジムの指導価格を1万元引き上げると発表。上げ幅は4%に達する。市場では、国家備蓄に備えレアアースの市場価格引き上げを図ったものとの見方も出ている。
業界関係者によれば、北方稀土の指導価格に基づく取引実績はまだ無いもよう。具体的な取引価格と指導価格には開きがあるはずだ。瑞道金属網のレアアース担当助理アナリストは「設定価格を下回る価格でメーカーが出荷しなければ、市場に対して一定の下支え効果がある」と分析する。