中国共産党第18期中央委員会第5回全体会議(五中全会)が10月26―29日に開催されていた。4日間にわたる会議で、国民経済・社会発展の第13次五カ年計画をめぐり、審議が行われた。
向こう5年で中国が辿る発展の道は、その一角が『人民日報』のある社説からうかがえる。社説のタイトルは「一つ目の100年目標に向けてまい進する」。五中全会の開幕に際して発表されたこの社説は、第13次五カ年計画の方向性を示していると言える。
「中国の夢」(チャイナ・ドリーム)を実現に向け、中国は二つの「100年目標」を掲げている。一つ目の目標は、2020年までにGDP(国内総生産)と国民の一人当たり所得が2010年から倍増し、「小康社会」を全面的に構築すること。二つ目の目標は、本世紀半ばまでに、豊かで強い、民主的で調和の取れた文明な社会主義現代国家を作り上げ、中華民族の偉大なる復興を実現することだ。
「小康社会」を全面的に構築することは、習近平・国家主席が提唱する「4つの全面」戦略の重要な構成部分だ。