安倍首相の中央アジア訪問は、日本企業のトップセールスのためであり、当地域で日増しに影響力を高める中国への対抗であると、イギリスメディアが報じている。
サイト版「フィナンシャル・タイムズ」の10月26日付記事によると、安倍首相はトルクメニスタンで名誉博士を授与された。ウズベキスタンでは、新しくできたオペラハウスのテープカットを行った。このあと26日にはキルギスタンのビシュケクへ向かう。ソ連解体後に日本の首相が中央アジアを訪れるのは9年ぶりとなる。 首都アルマトゥイにあるリスクサーベイ会社の総裁で、カザフスタン共和国の政治学者であるドシム・サトバエフ氏は、「中国が将来、この地域の主要パワーになることを恐れている」と話す。 安倍首相は、急速に発展するアジア市場へのインフラ輸出を経済戦略の軸に置いている。しかし話をまとめるのは至難の業だ。なぜなら中国が無条件の資金と最低価格を提供しようとしているからだ。