中国の南極観測基地がコックを募集しているという情報が、10月28日夜に広まった。「年収20−25万元で、現在の職場と福利厚生を留保できるという。これは本当だろうか」多くの市民はこの広告の募集先が、国家海洋局極地考察弁公室であることに気づいた。
関係者によると、この広告は本当に存在する。今回募集するのは、中国第33次南極科学観測の越冬後方支援部署の予備隊員だ。コックの他に、医師、電気機械工、補修工、電子技術エンジニアなどを募集する。
南極でコックになるならば、どんな料理を作るのだろうか?日本映画『南極料理人』に登場したラーメンや刺し身などよりも、中国の南極観測隊の隊員は、本格的な中国料理を好む。
物資が不足する南極において、食材はどこから得られるのだろうか?南極の海域で新鮮な魚介類を捕まえ調理するのだろうか?映画『南極料理人』では、現地の魚介類を食材にするシーンがあったが、これは実際にはありえないことだ。この関係者は、「南極観測隊は環境を保護するため、南極で生物を捕獲できない。そのためすべての食材は国内から輸送される。食材も国内でよく見かけるものだ」と話した。
国家海洋局極地考察弁公室の関係者は記者に対して、「動物を保護するため、長城基地と中山基地はペンギンの居住地からある程度離れた所にあるが、遠くにペンギンを見ることができる。ペンギンたちは、体を揺らしながら私たちの基地にやってくることもある。南極での勤務中に、ペンギン以外にも美しいオーロラを見ることができる。長城基地、中山基地は条件の整った観測基地で、中で室内バスケットやバドミントンを楽しめる」と話した。基地内の職員は運動以外に、ネットワークに接続し家族とテレビ電話を楽しみ、テレビドラマを視聴し、ゲームをプレイすることができる。これらの娯楽施設は、南極の無味乾燥な生活に彩りを添える。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月1日