2000年頃からは韓国企業が液晶パネルのシェアを握り、世界トップレベルの生産能力を有するサムスン、LGと、中国の新興メーカーとの差は大きい。
こうしたなか、京東方科技集団は、第10.5世代液晶パネル生産ラインがフル稼働すれば、パネル業界の世界第3位に急上昇する見込み。これに続いて華星光電も生産を拡大し、グローバル競争のなかで地位向上を図っている。天馬微電子公司も、中小型パネルの生産に注力し、厦門市と武漢市でハイエンドパネルの量産工場を建設する予定だ。
液晶パネルは現在、主にテレビ用の需要を満たす。IHS2015の予測によると、今年の世界の液晶テレビ販売台数は2億3500万台に上り、うち中国製の出荷台数は前年比3.9%増の5522万台となる見込み。スマート、4K、大画面が依然として液晶テレビの中心となっている。