フランスのパリ
海外メディアの報道によると、フランスが投資誘致策を相次ぎ打ち出すなか、中国人投資家による「大口投資」が目立ちつつある。
フランスの経済紙『レ・ゼコー』(電子版)は1日、亜欧聯合資本集団(Aキャピタル)が発表した「ドラゴン・インテックス」のデータを引用し、今年上半期で中国からフランスへの投資額が31億米ドルに上ったと報じた。すでに14年通年の中国の対仏投資(36億米ドル)に近い水準だ。11年から中国の対仏投資状況を集計している亜欧聯合資本集団は、「ここ2年は横ばいだが、15年は過去最高を更新する見通し」と予想している。
欧州ではこれまで、英国が中国の主要投資先国だ。00~14年で中国の対英投資は120億米ドルに上り、対仏投資の59億米ドルを大幅に上回った。ただ、それは英国の金融的な地位が要因。中国からの投資を誘致する面では、フランスが躍進し、欧州で中国の投資受け入れ額が2位だったドイツをすでに追い抜いている。今年上半期で、中国の対独投資は14億米ドルにとどまった。11月2日から2日間の予定で中国を公式訪問するフランスのフランソワ・オランド大統領に同行し、40名以上の企業家も来中。オランド大統領と中国の習近平・国家主席との会談で、投資も重要テーマの一つになるかもしれない。