韓国の今年第1−3四半期の貿易額のうち、対中貿易額が占める比率が初めて23%を超えた。また対日貿易額が占める比率は、この半世紀で最低の水準となった。韓国メディアが伝えた。
韓国の統計庁および産業通商資源部が2日に発表したデータによると、韓国の今年1−9月の対中輸出額は1021億ドルに達し、輸出総額(3969億ドル)に占める比率は昨年同期の25%から25.7%に達した。
対日輸出額が占める比率は前年の5.7%から4.9%に達し、1965年の統計開始以来で最低水準となった。これは安倍政権の円安政策の影響、および韓日の歴史問題を巡る対立の深刻化が原因と分析されている。
韓国の輸出は全体的に低迷しているが、対中輸出は堅調だ。韓国の10月の輸出額は、6年ぶりの下げ幅を記録した。うち対中輸出額は8%減、対米輸出額は12.5%減、対欧輸出額は11.4%減、対日輸出額は25.6%減と大きく低迷。
対中輸出額が占める比率の上昇は、中国への貿易の依存度を高めた。韓国の今年第1−3四半期の貿易額は7276億ドルで、うち対中貿易額は1.8ポイント上昇の23.2%。
韓国国際貿易研究院によると、韓国は対中輸出の重心を消費・サービスに置き直し、かつ中長期的に輸出市場の多元化に取り組む必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月4日