人民元基準値は11月2日、再び大幅な上昇が見られた。
2日、人民元対米ドルレート基準値は1ドル=6.3154元と、前の営業日から300ベーシスポイント以上の大幅上昇となり、ここ10年の最大上昇幅を記録した。業界筋は、人民元対米ドルレートは今後も上昇の余地があると見ている。
しかし、人民元対米ドル直物相場は基準値の上昇と逆行し、取引時間中に最大103ベーシスポイントのドル高元安となった。これについて、専門家はその前の営業日にあたる10月30日の直物相場で人民元が対ドルで400ベーシスポイント近く急騰したことと関係していると指摘。
10月30日、直物相場における人民元対米ドルレートの1日の上昇幅は約400ベーシスポイント・0.62%と、ここ10年の最大上昇幅を記録し、市場を驚かせた。中国人民銀行が基準値を前の営業日の直物相場の終値を参考に日ごとに定めているため、11月2日の人民元対米ドルレート基準値が大幅上昇となった。また、急騰後の反動は直物相場のドル高元安につながったという。
なお、先週の人民元レートはオンショア市場で累計で325ベーシスポイント上昇し、ここ2カ月間の最大週間上昇幅を記録した。