中国銀行業監督管理委員会(銀監会)は5日に記者会見を開き、銀行業の「第12次5カ年計画(2011~15年、十二五)」期間を総括したうえ、「第13次5カ年計画(16~20年、十三五)期間の展望を行った。銀監会政策研究局の廖媛媛・副局長は、「十三五」期間における銀行業の発展について、イノベーションと改革に一層力を入れ、◇金融包摂、◇グリーン金融、◇双方向の開放、◇金融安全、◇協調・協力--の6点を重視すべきと指摘した。
廖副局長によると、「十二五」の5年間にわたり、銀監会は監督・管理にあたって、リスク抑制を最重要課題とし、実体経済を支える金融業の役割の発揮、改革とイノベーションの促進に注力してきた。監督・管理の効果を高め、システム的、地域的リスクの発生を回避。それと同時に、銀行業の経営力、実体経済を支える金融サービスの質と効率、リスク管理力、改革・開放の度合い、銀行業の監督・管理力と効果はいずれも向上している。
「十三五」の展望について、廖副局長は、「経済の構造調整と成長モテルの転換で、銀行業のリスク管理が新たな課題に直面している。金利、為替の市場化改革で銀行業の経営モデルが新たな課題に直面している。総合的経営で銀行業の内部・外部管理が新たな課題に直面している。経済・金融のグローバル化で銀行業が競争の激化に直面している。ただ、外部環境が変化するなか、銀行業の経営モテルの転換と発展にチャンスも訪れている」と指摘した。