東京は不動産バブルに沸いた1980年代と大きく変わった。当時は皇居周辺の地価がカリフォルニア州全体を超えていたとも言われる。混乱した国内市場に対応しなければならない中国人投資家にとって、冷静な東京市場は一服の良薬に見えるようだ。米メディアが報じた。
中国の不動産投資マネーは、ニューヨークやロンドンですでに重要なけん引力となっている。しかし今は、安定した投資リターンが確保でき、高級住宅への需要が旺盛で、大量の中国人観光客向け宿泊施設を必要としている東京に向かっているようだ。米ウォールストリートジャーナルが伝えた。
中国で建築会社と金融会社を経営する牛志方氏(30歳)は、今年7月に東京で中古物件を購入。物件は以前社宅として使われていたが、牛氏は2億円を投じて学生寮に転用しようとしている。