中国で預金金利の上限規制が完全に撤廃された後、金利形成と調整メカニズムの確立が、金利の市場化改革の中心となる。4日に開かれた国務院常務会議で、メカニズムの確立に向けて金利の市場化改革を引き続き推進することを確認。また、非理性的な価格設定に対し、監督・管理を強化するよう求めた。
会議では、金融改革、金利の市場化を推進し、市場のニーズに合致する金利形成と調整メカリズムの確立を加速させることで、実体経済をサポートする金融の役割を一層発揮できると指摘。資金調達難、資金調達コストが高いといった問題の解決にもつながるとしている。
具体的な措置は以下の3点。
(一)金融機関の健全な内部管理システムの構築を促し、価格決定力とリスク管理力を強化させる。
(二)預金・貸出基準金利の参考的、誘導的な役割を引き続き発揮する。コールレート、再貸出、中期流動性ファシリティ(MLF)といったツールを活用し、政策金利が債券や貸出などの市場金利を誘導できる環境を整え、イールドカーブを形成する。