中国のテレビ工場の閉鎖を発表したのに続き、テレビ生産を中国メーカーのOEMに任せることを決めるなど、パナソニックではテレビ部門の戦略的縮小が続く。同社は先日、サンヨーのテレビブランドの引き渡しを完了させた。スタッフやブランドを含む中国地域での業務は、長虹の手に渡った。
パナソニックは長虹と、サンヨーテレビの中国地域(香港、マカオ、台湾を除く)の業務に関する戦略協力協議をまとめた。長虹はサンヨーテレビブランドの4年間の独占使用権を獲得したほか、サンヨーテレビの研究開発チーム、営業チーム、販売ルートを受け継いだ。
長虹にとって、サンヨーテレビを受け継いだのは世界戦略推進のためである。同社の担当者は、「サンヨーテレビの中国地域業務を獲得したことで、長虹のチャネル効率がさらに高まる。また、サンヨーテレビブランドの世界的影響力を借り、チャネルや世界的資源、世界的な研究開発や影響速度の強化、世界的供給チェーンの確保、世界市場の開拓などをさらに固めていくことができる」と話す。