中国の烟台新潮実業は先ごろ、保有する大地房地産公司の持分50%を売却し、伝統的な不動産事業から完全に撤退する方針を明らかにした。一方で、米国のテキサス州にある油田を83億元で買収する計画を発表。この事業転換が「大きな賭け」として、同社による油田買収は市場の議論を引き起こしている。
開示情報によると、烟台新潮実業は油田買収を数段階にわたり進める計画だ。まずは、寧波鼎亮匯通を83億元で買収することについて合意。寧波鼎亮匯通は米国子会社を通じてテキサス州の油田を買収し、その後、寧波鼎亮匯通の株主は第三者に持分を売却する。烟台新潮実業はその第三者から寧波鼎亮匯通の株式を取得し、最終的に対象となる油田資産を間接的に保有することとなる。
烟台新潮実業の董事秘書は、『北京青年報』の記者に対し、寧波鼎亮匯通とレターオブインテント(LOI)を交わしたが、詳細についてはさらに協議が必要と説明。今は積極的に対象資産のデューデリジェンスなどを進めていると述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月16日