このほど開催された「2015年中国国際旅行交易会投資商談会」からの情報によると、中国で今年1~9月の旅行・観光分野の投資額は前年同期比29%増の5502億9000万元に上った。投資の伸び率は全国の固定資産投資を18ポイント、第三産業全体を17ポイント上回っている。なかでもオンライン旅行業界が過熱。1-9月でオンライン旅行企業の投融資額は450億に達し、14年通年の2.4倍に膨らんでいる。
中国国家旅遊局の呉文学・副局長は、「旅行・観光業に大規模な民間資本が流入し、新たな旅行資源、商品、産業形態を創出している」と指摘。旅行資源の資本化、金融化、証券化が加速している。旅行・観光業は社会投資の焦点となり、もっとも成長ポテンシャルの見込める分野になっている。旅行・観光の投融資プラットフォームを構築するため、今年に入ってから国家旅遊局は総投資額が1兆4000億元に上る500件の優良プロジェクトを選定。これらプロジェクトは国家開発銀行など6つの金融機関から1兆6000億元の与信枠が与えられている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月17日