鳴り響く汽笛にともない、中国が初めて欧州に輸出した高速鉄道車両が15日、マケドニアで走り出した。列車は同国の首都スコピエを出発し、東部の都市に到着。同国のニコラ・グルエフスキ首相などが試乗した。15年末または16年初から正式に運行を開始する見通し。
高速鉄道車両は中国の鉄道車両大手、中国中車株洲電力機車有限公司が製造したもの。マケドニア政府は15日に盛大な納入セレモニーを開催。ニコラ・グルエフスキ首相によると、ここ30年に大規模な鉄道関連投資を行ってこなかったマケドニアは、総額で6億ユーロを投じ、軌道交通システムを全面的に改造・更新する計画だ。中国から導入する6両の高速鉄道車両も同計画の一部。車両がすべて投入された後、同国の鉄道旅客輸送で60%の輸送力を担うという。