ワンゲ石炭火力発電所
中国電力建設集団は3日、アフリカ・ジンバブエ最大の火力発電所、ワンゲ石炭火力発電所の拡張工事を請け負うことで契約したと発表した。契約額は11億7400万米ドルに上る。ここ30年間でジンバブエ国内最大規模のインフラ建設プロジェクトとなる。
習近平・中国国家主席のジンバブ公式訪問期間中に契約を締結。1980年代に建設されたワンゲ発電所の発電容量は92万キロワット。ただ、長年にわたってメンテナンスが行き届かず、設備の老朽化が進み、足元で実際の出力は50万キロワット以下にとどまっている。拡張工事が完了すれば、ワンゲ発電所の発電容量は152万キロワットまで拡大する。これによって、ジンバブエ国内の電力供給が70%も増強する見通しという。
このほか、中国電力建設集団の傘下企業が請け負ったカリバ水力発電所の拡張工事は14年9月に着工。契約額は3億5500万米ドルで、発電容量は当初の75万キロワットから105万キロワットに引き上げられる。