専門家、APECは中国が世界経済ガバナンスに参画する重要なプラットフォーム
アジア太平洋経済協力(APEC)会議の第23回首脳会議が18、19両日にフィリピン・マニラで開催される。南中国海問題において中国とフィリピンは緊張関係にあるが、習近平国家主席は最終的に出席を決定した。南開大学の劉晨陽・APEC研究用センター室長は人民日報への寄稿で、これについて「中国がグローバル・ガバナンスに参画するうえでAPECの発揮する重要な役割がはっきりと示された。同時に、APECも中国の見出した新たな役割と位置づけのために、さらに機能が十分に掘り起こされ、発揮される」と指摘した。人民日報が伝えた。
第18期中央委員会第5回全体会議(五中全会)は世界経済ガバナンスにおける中国の制度的発言力を高める必要性を再び示した。中国が世界経済ガバナンスに参画するうえで、地域経済協力は効果的なルートだ。APECはアジア太平洋地域で最もレベルが高く、広範で、影響力を備える経済協力体制であり、中国にとっては初めて参加した地域経済協力組織だ。APECはまた、中国が地域と世界の政治・経済新秩序の構築を促し、多国間・二国間外交を積極的に展開するうえで効果的なルートを提供した。
近年、アジア太平洋の地域経済統合プロセスが加速し続けると同時に、経済・貿易ルール制定の主導権争いが各参加国の注目の焦点となっている。したがって、APECの枠組でのアジア太平洋の地域経済統合プロセスは地域経済の成長と繁栄に関係するだけでなく、世界経済発展の今後の行方と構造にも重要な影響を与える。この意味において、APEC協力は中国がグローバル・ガバナンスに深く参画するため、特に経済レベルの制度的発言力を強化するために良好なチャンスと実施プラットフォームを提供した。