格力集団董事長の董明珠氏
『フォーチュン』誌が17日に発表した2015年の「中国で最も影響力があるビジネスウーマン25人」のランキングで、トップは格力集団の董事長を務める董明珠氏となった。
同誌は、今年のランキングでトップとした董明珠氏について、中国の女性企業家に対する一般人の認識を変えたと紹介。空港にある本屋でのプレゼンテーションの成功、格力空調のイメージキャラクター、格力携帯電話の待ち受け画面へのコメント送信、これまでで最も気前の良い配当の実施など、マーケティングに精通した董明珠氏は頻繁に登場して消費者を驚かせ、中国では誰もが知る女性企業家となった。
格力電器は2014年、董明珠氏による指揮のもと、中国の家電業界で過去最高となる売上高1400億5000万元を記録した。ただ、『フォーチュン』の世界500強企業ラインクイン基準となる売上高237億米ドルには届いていない。中国経済が減速するなか、製品ラインの拡大、電子商取引の導入、チャネルの見直し、スマート家電への着手などの措置を講じたが効果は上がらず、2015年中間決算は13.4%の減収となった。
『フォーチュン』のランキングをみると、科学技術企業では董明珠氏のほか、華為の董事長を務める孫亜芳氏が第4位、滴滴快的の総裁を務める柳青氏が第7位、アリババのCFOを務める武衛氏が第13位に入った。碧桂園の董事長を務める楊恵妍氏は、1980年代生まれの女性としてただ1人ランクインしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月19日