「中国随一の技術見本市」として知られる「2015年中国国際高新技術成果交易会(高交会)」(China Hi-Tech Fair2015)が、11月16~21日の日程で深センで開催されている。中国南車と中国北車の経営統合で設立された「中国中車」が開発製造した「中国標準」の高速鉄道車両の模型と電気機関車が公開され、今回の高交会の目玉の1つとなっている。
中国の高速鉄道は近年、中国の科学技術の大規模海外進出の手本となっている。高いコストパフォーマンスと豊富な運営実績が歓迎され、世界市場で次々と受注を獲得している。統計によると、中国中車の事業規模は、鉄道設備産業、軌道交通設備産業ですでに世界一となっており、中国高速鉄道は世界市場で約30%のシェアを占めている。
今年10月には、中国のコンソーシアム(企業連合)がインドネシアのウィジャヤ・カルヤを中心とする国有企業連合と合弁会社設立で正式調印し、インドネシアのジャカルタ-バンドン高速鉄道の建設運営事業を60億米ドルで受注した。中国高速鉄道としてはインフラ建設から、設備製造、運営、資金調達全般に渡る一連の海外事業受注の初の事例となる。
また、中国高速鉄道はロシア、タイでも受注を獲得しているほか、米国、シンガポールの鉄道プロジェクトも積極的に推進している。