国際関係学院副教授で、チャイナ・グローバリゼーションセンター(CCG)の研究員でもある儲殷氏は習主席の演説について、「アジア太平洋地域の経済成長促進と成長維持に向け、新たなチャンスとエネルギーをもたらすもの」だとの見方を示した。中国の提言は大国としての責任を果たすもので、地域全体の互恵関係発展に向け重要な役割を発揮する、としている。
習主席はアジアインフラ投資銀行(AIIB)について、地域の相互連携に向けた重要なプラットフォームとなるもので、関連国と設立を急いでおり、年末には正式に発足する見込みだと強調した。中国が提唱する「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)構想も安定的に進んでおり、経済回廊を中心とする優先協力分野も決定、シルクロード基金のプロジェクトも稼働開始したと述べた。
オーストラリアAPEC研究センターのケン・ウォーラー主任は、中国が提案した一連の地域発展戦略は、経済の潮流にも合致し、環太平洋の地域協力に中国の力が不可欠であることを示すものだと指摘した。
中国社会科学院世界経済政治研究所の黄薇主任は、「中国は習主席の提案した互恵協力の理念に基づき、アジア太平洋地域の協力強化とAPECの貢献度向上に取り組んでいく」と述べた。
中国国際問題研究員特任研究員の賈秀東氏は、「習主席の提案は、世界経済の安定成長維持とアジア太平洋地域協力促進に向けた中国政府の誠意と建設的な態度を示すもので、中国は今後も国際舞台で益々ポジティブな役割を果たしていくことになる」と評価した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月20日
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