23日から北京国際会議センターで開催されている「2015世界ロボット大会」は黒山の人だかりだ。これまでと異なるのは、その半分が観衆で、半分がロボットという点だ。
「私は日本の石黒浩教授の感情認識パーソナルロボットです。会話や歌、演技もできます。私に話かけてみてください・・・」。黒髪に柔らかい皮膚、20歳の少女のような人型ロボットが、放心した顔つきの観衆に向かってウインクする。「本物の人間みたいだ!」多くの観衆が思わず自分の目を疑い、前に出てロボットの手を引いてみる。
人型ロボットの「顔面偏差値」の高さに驚かされたかと思えば、別のブースではロボットが多芸多才ぶりを大いに披露している。
上海荷福集団のブースでは、バドミントン選手ロボットが若者を相手に実演。若者は走り回って大汗を滴らせていたが、最後はロボット選手の巧みな技に降参した。その他のブースでは、書道や絵画、ダンスなど、ロボットが万能多才な芸を披露している。
これほど優秀なロボットは、人類の未来の「かわいいペット」にでもなろうというのだろうか?現実は一歩先を行き、娯楽以外にも、ロボットはすでに人類の産業発展に向けた片腕となっており、生活の良きパートナーとなっている。