そして今、ドイツの自動化技術企業は中国に大きなビジネスチャンスを見出している。
スティラー氏は「正確性、信頼性、スピードが重要な指標となる全ての分野で、ドイツや欧州のメーカーは競争の強みを持つ。我々は中国のロボット販売台数が今後5年で2倍以上になると見ている」と指摘したほか、「センサーに対するニーズも中国できく増加するだろう。世界には約2万種のセンサーがあるが、中国で生産できるのは約3000種に留まっている」と述べた。
早くに中国に進出したドイツのロボットメーカーKUKAは、中国の自動化市場が長期的には大きな潜在力を持つようになると確信している。しかし、同社の動きは非常に慎重だ。同社のTill Reuter CEOは「中国が過去数年間のような高度成長を遂げることはもうないだろう。しかし自動化は大きな潜在力を持つ。政府が経済計画の中で、ロボット技術を基幹産業に据えたためだ。これはわが社にとってチャンスと言える」と語る。
Reuter CEOは「中国の発展は驚くべきスピードだ。現在中国では多くのロボット企業が設立されており、同社もこの発展すう勢に注目している」と語る。