中国国務院国有資産監督管理委員会研究センターの副主任を務める彭建国氏は、ロボットのようなハイテク産業には大きなリスクや大規模な先行投資などの特徴があるため、金融支援として、銀行などの貸出機関のほか、多様な資本市場の力に頼る必要があると指摘。中国郵政貯蓄銀行の董事を務める楊松堂氏は、中国で科学技術金融の発展経路が整備されるなか、商業銀行が科学技術金融戦略で注意すべき3つの課題に、顧客選択、信用構造イノベーション、リスク分担システム再構築を挙げた。また、中国がロボットスマート製造産業の発展に注力すべき要因について、今回のフォーラム主席を務める武良山氏は、国際的にみるとロボット産業が各国製造業の発言力向上の重要なポイントで、中国国内でも人口ボーナスの消失で伝統的製造業が徐々に困難となるなか、「机器換人(製造業の高度化・自動化)」が大勢の赴くところとなっていると説明した。
そのほかに、中国国際貿易促進会・元会長の俞暁松氏、中信証券・董事総経理の胡雅麗氏、中信建投証券・董事総経理の李旭東氏、中国科学院ロボット・スマート装備研究院・院長の王碩氏、中関村発展集団科技租賃公司・総経理の何融峰氏、光大金控・監事の戴益聡氏などの金融幹部や専門家たちがロボット産業の金融支援に関する提案として、価値のある様々な見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月26日