経済成長のけん引役は何か?
中国経済が今後も中高速成長をするために、何を頼りにすればいいのか。李克強総理が出した答えは、「構造的な改革を進めること」だ。その核心的要素は「イノベーションの力」と「消費のけん引力」にある。中国政府は市場化改革を強力に推し進め、イノベーション力と消費力を高めることで、持続的な成長モデルを迅速に構築しようとしている。
李克強総理はかつて、多くの場所で中国経済に対する自信を表明してきた。その自信は決して盲目的なものではなく、中国政府のマクロ調整政策の備蓄とツール、そして各種リスクに対する豊富な経験に基づいている。「政府は今期、量的緩和を行わなかったし、通貨安競争にも加わらなかった。そうではなく、様々な政策ツールを組み合わせて二大経済成長エンジンを作り上げた。1つは“万人の創業、万人のイノベーション”、もう1つは“公共製品の増加と公共サービスの供給”である。この二大エンジンは内需を拡大させると共に、国民生活の改善をもたらす」と同氏は文章で述べている。