中国の李克強・総理は25日、中国人民銀行(中央銀行)上海総部の自由貿易口座(FTA)リアルタイムモニタリング室を訪れ、監督・管理システムの構築状況を確認した。責任者によると、システムの構築以来、リスク事象が発生したことは一度もなかったという。
李総理は、自由貿易口座改革がすでにある程度の経験を蓄えており、条件の整えている地域へ適時に拡大すべきとの考えを示した。それと同時に、監督・管理の改善を進め、柔軟的で、自由を保ちながらコントロールが行き届く体制の構築を模索するよう指示した。
25日午後には李総理が上海自由貿易区の金融改革を視察。李総理は、上海が国際金融センターの建設を推進する一環として、金融の改革・開放は非常に重要で、全国にとっても上海の改革が貴重な経験になると指摘。そのうえ、金融市場の整備を推進すると同時に、保険取引市場を構築し、保険の保障とリスク分散の役割を生かすべきとの考えを示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月29日