【渋滞税の検討も】
公共交通優先を堅持し、公共交通による通勤システムを構築し、地上と地下交通の乗り継ぎをスムーズにすることで、公共交通サービスの利便性を高めていく。 また軌道交通の整備に力を入れ、都市のロードネットワークを最適化し、駐車場の設備も拡充していく。さらに渋滞税も状況に合わせて導入し、マイカーの使用及び市内の交通量を減少させていく。 北京市交通委員会によると、2020年までに公共交通・地下鉄・自転車などを使った移動の割合を75%まで高め、自動車の利用割合を現在の30%から25%まで引き下げる。さらに15分以内の生活圏を構築し、3キロは徒歩、5キロは自転車、10キロは公共交通というグリーン通勤圏を実現するとしている。
【大病の保険制度を充実】
保険制度をより優れたものにし、養老(年金)保障の水準を安定的に引き上げ、都市と農村の養老保険制度の一本化を図る。医療保険についても、都市と農村の制度を統一し、大病や困難な人たちの保険待遇を引き上げる。また福祉事業や障害者社会保障・サービスの充実にも注力する。 国家行政学院公共管理教研部の竹立家主任は「社会保障の面で、北京市は最初に養老金の統一を図らなければならない。機関組織の職員が養老保険に加わることである」と指摘。そうしてこそ、養老保険制の公平性が高まるとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年12月8日