(2)スーパー納豆や酵素などの「コンセプト商品」を盲信
納豆は大豆を発酵させたもので、日本では日常的な食品で、価格も安い。スーパー納豆は純度を高めた納豆で、価格は普通の納豆の数十倍もするが、その効果に科学的な根拠があるわけではない。酵素の作用はよく売られている栄養タブレット「多酶片」と変わりない。こうした「コンセプト商品」といえる製品は日本では主に大々的な広告によって販売が促進されている。
(3)中国人観光客は日本で「劇場効果」に感染して衝動的に物を買う
日本の家電製品は種類が非常に多く、機能も充実している。だが機能が多すぎるものもあり、どれもが中国人の生活習慣にふさわしいわけではない。日本に到着したばかりの中国人客は商店の行き届いたしつらえに心打たれてたくさん買い物してしまい、家に帰るまで役に立たないものを買ってしまったことに気付かない。記者が10数年前に初めて日本でオイルヒーターを買った時には、国に帰ると不便な点がたくさんあることに気付いた。使われている純度の高いオイルは中国のガソリンスタンドではほとんど売っておらず、専門の業者を探し出し電話で注文して取り寄せなければならなかった。おまけに中国のアパートは日本の戸建てのような通気口がなく、オイルを燃焼した時に出る嫌なにおいがアパート中にこもって大変だった。