藍色の南西インド洋では連日、晴れ間が広がっている。大洋掘削船「レゾリューション」は16日夜の到着後、この南緯32度42分、東経57度17分の目標海域に留まり、連日連夜の大洋掘削作業を行っている。
米国、英国、中国など12カ国の30人の科学者が参加し、南西インド洋海嶺「アトランティス海台」で、人類史上初となる地殻とマントルの境界の貫通を目指す。掘削計画は全体で3段階に分かれ、今回の作業は初の掘削となる。
アトランティス海台は、水深約700メートルに位置する。掘削ドリルは19日午後、順調に掘削孔(U1743A)に入った。科学者はこの穴からコアを採取し、「地殻の岩石の層はいかにして形成されたか」「地殻の下層にはどれほどのマントルが混入しているか」「モホ面はマントルの境界か」「地殻の下層と水を含むマントルに生命体は存在するか」といった一連の科学問題の研究を行おうとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年12月21日