作業員が世界2位の高さを誇る吊橋、貴州省の清水河大橋で作業中
中国の橋は最近、注目を集めている。今月上旬、張家界市の全長430メートルのガラス製の橋が竣工し、10項目の「世界一」を記録した。12月中旬には、竣工を目前に控えた貴州省の清水河大橋が、海外メディアから称賛された。これは世界2位の高さを誇る吊橋だ(世界一は湖北省恩施市の四渡河大橋)。しかし最も海外を震撼させたのは、2つの動画だ。北京の三元橋は11月中旬、1000トンの橋梁の全体構造の交換を実現し、43時間内に古い橋を新しい橋に変えてしまった。それから10月には、「中国の卓越した架橋技術」と呼ばれる動画が人気になった。ある架橋機器が橋の一部を運びゆっくりとトンネルから出てきて、これを2基の橋脚台の間につみ木のように据え付けたのだ。この壮観な光景と「中国のスピード」は国内の人々から賞賛を浴びており、外国のネットユーザーとメディアも「中国の架橋技術がこれほど先進的だったとは」と驚いている。
架橋水準を見ると、中国は現在世界の圧倒的なリーダーだ。世界のすべての建設が困難で記録的な橋の多くが中国製だ。北京交通大学長大橋建養工程研究開発センター長の雷俊卿氏によると、橋の高度と径間には、架橋の重要な技術が込められている。今年11月19日に竣工した滬昆(上海〜昆明)高速鉄道の北盤江特大橋は、径間が445メートルと世界最大の鉄道アーチ橋だ。湖北省宜昌市と恩施市の境界にある四渡河大橋は、「世界で最も高い吊橋」と呼ばれている。塔の頂点から谷底までの高度差は650メートル、橋床から谷底までの高度差は560メートルで、200階建てのビルの高さに相当する。海外の最も高い吊橋は、フランスのミヨー橋、米コロラド州のロイヤル・ゴージ・ブリッジで、前者は307メートル、後者は290メートル。
雷氏によると、中国の橋建設には多くの革新的な技術がある。例えば貴州省の壩陵河大橋は飛行船を使い、先導ロープのけん引作業を行った。雲南省の竜江特大橋は最も早く無人機を使い、先導ロープのけん引作業を行った。中国の一部の核心技術は、世界で大賞を受賞している。スイス・チューリッヒの国際構造工学会は2000年より、橋に関する18の大賞を授与しているが、中国がそのうち6つを受賞している。
中国の橋は国内で実を結び、海外にも進出している。中国は海外で主に、東南アジア・南アジア(マレーシア、ミャンマー、バングラデシュなど)およびアフリカという2つの架橋市場を持つ。中国が資金を提供し、設計と施工を中心になって進めた、セルビアのゼムンとボルチャを結ぶ大橋が昨年末に竣工した。これは中国企業が欧州で請け負った初の大橋架橋プロジェクトだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年12月21日