中国証券監督管理委員会の張暁軍報道官は先ごろ、方星海副主席がロンドン証券取引所のニキル・ラティCEOの一行と会談したことを明らかにした。両者は、上海・ロンドン株式市場を相互接続する「滬倫通」(上海・ロンドン・ストックコネクト)を含む中国と英国の資本市場提携や、英国のクロスボーダー監査・監督制度などのテーマについて話し合った。中英はすでに、「滬倫通」のフィジビリティスタディに着手している。
2014年11月に開始された「滬港通」(上海・香港・ストックコネクト)は、中国証券市場の対外開放を進める新たな手段だ。データによると、2015年11月中旬時点で、香港から上海への「滬股通」と、上海から香港への「港股通」の取引額は累計で2兆元を超え、1日当たりでは100億元近くに上り、取引額は徐々に増えている。
ロンドン証券取引所の関係者は今年6月、「滬港通」と今後導入が見込まれる「深港通」に対して非常にポジティブな見方を示した。また、将来的にロンドンと中国の株式市場が相互接続することにも興味を示したが、まだ市場を研究している段階と説明。ロンドン証券取引所は、中国の上場株式がグローバル預託証券(GDR)方式でロンドン市場に上場するために、人民元建てGDRの導入を進めている。