日本観光庁の統計によると、2015年1-9月に日本を訪れた中国本土観光客の旅行消費額は合計で1兆1000億円に達し、前年同期の2.6倍に相当する。中国本土観光客の1人あたり消費額は14万円に上る。中国台湾やタイからの訪日観光客による消費額は平均で5万円、韓国、米国は3万円以下。中国本土観光客の購買力の高さが突如している。
クロスボーダーEC(電子商取引)業者の「波羅密」(Bolome)は、中国人の「爆買い」需要を取り込んでいる。
中国の伝説で、「波羅密」は瞬間移動の呪文だ。EC「波羅密」は「現地店頭価格で販売する」ことを宣伝文句に掲げ、現地の商品を「瞬間移動」させて中国人消費者に届ける。共同創業者の水野裕哉氏によると、健康食品などの人気商品は供給が需要に追い付かない状況が続いている。