米国の日刊紙『ロサンゼルス・タイムズ』は5日、「中国の電気自動車産業からの教訓」を表題とする文章を掲載した。
作者は2年前、中国の電気自動車産業が直面している難題について、中国政府のある高官と意見を交わしたことがある。中国は2011年、電気自動車の販売台数を5万台に拡大させ、率先して石油依存からの脱却を目指していたが、実際の販売台数は2338台にとどまった。高官は作者に対し、「あなたなら、どういう対策を打つべきと思うか」と質問。その率直さに驚いた作者は、米カリフォルニア州の成功経験から学ぶことを進言した。
作者はそれほど楽観的ではなかった。しかし、その後の数年間、苦境にあった中国の電気自動車産業は世界トップレベルに躍進し、米国に衝撃が走った。中国で15年の電気自動車販売台数は前年比300%増の18万台に上り、13年の20倍に相当する。何が中国を成功に導いたのか。その取り組みに作者は関わっていないものの、中国は確かに米カリフォルニア州から触発を受けたという。