中国が電気自動車の利用推進にも注力している。渋滞や大気汚染への対策として、中国の大都市で自動車ナンバープレートの取得に抽選、または競売方式が採用されている。しかし、電気自動車は対象外とする。このような奨励策が功を奏した。中国での新エネルギー自動車の販売台数をみると、14年1月は600台にとどまっていたが、14年12月には1万5000台、15年11月には米国の2倍以上に相当する2万5000台に急増。窮地に陥っている米国の電気自動車産業とは明暗が分かれている。米国政府は電気自動車産業に対し、09年に大規模な投資を行ったものの、その後は支出緊縮に転じた。電気自動車の技術開発への投資をストップし、充電施設整備への資金支援も止めた。電気自動車産業政策をめぐる政府内部の議論が、単なる党閥間の舌戦と化している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年1月7日