・輸出入、前年割れは6年ぶり
昨年の中国の輸出入総額は7%減となった。うち輸出は1.8%減、輸入は13.2%減で、共に前年を下回るのは2009年ぶり。外需の低迷は、昨年の経済成長率の低下の重要な要素となった。中国は今後、依然として大きな貿易の圧力を受ける。従来の競争の強みが縮小しており、新たな競争力の育成には時間が必要だ。改革の深化を続け対外開放を促進し、経済発展に新たな原動力と活力を注ぎこみ、新たな空間を切り開く必要がある。
・融資は安定増
昨年の新規人民元建て融資は、過去最高の11兆7200億元となった。12月末時点の広義貨幣流通量(M2、マネーサプライ)伸び率は13.3%で、12%前後という予想・目標をやや上回った。通年の社会融資総量は15兆4100億元で、過去5年間の平均水準を上回った。中国市場の流動性は全体的に見て十分であり、経済が活況を呈している。穏健な金融政策は適度な引き締め・緩和を維持している。これらは供給側改革の着実な推進にとって有利な要素だ。
・食糧生産量、12年連続で増加
昨年の全国食糧生産量は、1441万トン増(2.4%増)の6億2143万トンとなった。中国の食糧生産量は12年連続で増加を維持した。農業は良好な流れを維持し、中国経済の健全な発展に向け堅固な基礎を築いた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年1月20日