2015年の中国GDP成長率6.9%は「低くない」=国家統計局

2015年の中国GDP成長率6.9%は「低くない」=国家統計局。

タグ: 2015年 中国GDP成長率  6.9%

発信時間: 2016-01-20 15:52:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「6.9%という成長率は、中高速の成長を目指すという目標と一致している」。中国国家統計局が発表した2015年の国内総生産(GDP)成長率は、物価変動の影響を除いた実質で6.9%だった。国家統計局の王保安局長は、国務院新聞弁公室が19日に開いた記者会見で「6.9%は低くない成長率だ」とし、その理由を次のように解説した。

【1】あらゆる側面から包括的に見る必要がある。

世界経済の回復力は弱く、経済情勢は錯綜、国際貿易は低迷し、金融リスクは増大している。このような環境を背景に見ると、6.9%という成長率は、中国経済の現段階での成長制約要因と戦略的目標実現の必要性に沿ったものだ。

【2】弁証法的に本質を見極める必要がある。

2015年の一定規模以上工業生産の伸びは減速したが、なかでも6つの高エネルギー消費産業の落ち込みが目立った。これはまさしくイノベーションを新たな成長エンジンとする戦略に合致し、構造改革と高度化への必要条件だ。また、成長モデル転換と高度化の陣痛期に見られる正常な動きでもある。

【3】これまでの経緯を見る必要がある。

中国は経済構造の転換期にあり、資源や市場、需給の環境が変化しつつある。これらを背景に「6.9%というGDP成長率を達成するのは、確かに容易ではない」。

王保安局長はこのほか、2015年の一連の経済指標について概括した。一連の数字の変化に明るい兆しも見られ、「全体として安定、安定の中で進展、進展の中で創新(イノベーション)、創新の中で質的向上」があったと評価した。

成長ペース安定、雇用安定、物価安定、国民所得の安定的増加――など、一連の数値に安定成長が見られ、中国経済は全体的な安定を実現した。

GDP全体に占める第3次産業の比率が50.5%、最終消費のGDP寄与度が66.4%に達したほか、国民の消費構造の改善が続いており、経済構造には喜ばしい変化が見られた。

ハイテク産業の付加価値の前年比での伸び率が10.2%、現物商品のネット通販売上高伸び率が31.6%、一部都市での戦略的新興産業成長率が10%以上――など、創新が経済成長の焦点となっている。

単位GDPあたりのエネルギー消費が5.6%減少、環境に配慮したグリーン成長の理念が一段と明確になる――など、経済の質と効率の向上を実現した。

2016年に直面する経済面での圧力については、「供給側の構造改革加速に伴い、『過剰生産能力の削減、不動産在庫解消、脱レバレッジ、コスト引き下げ、脆弱産業分野の補強』という5つの主要課題を克服する必要がある。そのため、一部の産業については下押し圧力が続く可能性がある」としている。

王保安局長は、経済成長の過程には多くの紆余曲折があると指摘。しかし今後の展望については、◇新産業・新業態・新スタイルの成長、◇供給側の構造改革推進、◇創新を成長エンジンとした成長――など、新たな原動力、新たなエネルギーが創出されつつあり、未来は希望に満ちていると述べた。「中国経済は2016年も引き続き安定成長が続くことを、我々も確信している」と強調した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年1月20日

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