中国のGDP成長率の下落や金融市場の変動を過度に心配する必要はまったくない。中国経済は次の二つのファンダメンタルズによって支えられているためである。第一に、中国経済はボリュームが大きく、巨大な包括性を備えており、経済生活において少しの問題が出現しても、全局に影響することはない。
第二に、中国は、14億人の巨大な市場を持っている。中国の地域間の経済レベルは格差が大きく、個人の所得分配も均衡を欠いている。この市場は大きいだけでなく、高い弾力性を備えている。同一の産品であっても、中国では様々な階層の消費者がいる。このような弾力性に富んだ市場は、まれに見る発展環境を企業に与えており、経済周期の調整に余裕をもって取り組むことを可能とする。
もしもはっきりとした認識を持ち、中国の国情を十分に理解しているなら、GDP成長速度の下落を心配する必要はない。中国経済が良い方向に調整されつつある限り、成長率がたとえ6.9%よりも低くても問題にはならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年1月20日