中国が建設に参与するインドネシア初の高速鉄道の着工式が、本日開かれる。同鉄道はインドネシアの首都ジャカルタと、全国3位の都市であるバンドンを結ぶ。総延長は180キロ、投資総額は55億ドル。
20日付のインドネシア華字紙『印華日報』によると、着工式はバンドン郊外の農園で開かれる。インドネシア側は、着工式は象徴的な意義を持つほか、中国とインドネシアの合弁企業が過去3ヶ月に渡り全力で進めてきた実地調査・設計、経営資格、線路、環境アセスメントなどの許可の取得による成果だとしている。
駐インドネシア中国大使の謝鋒氏は19日、「双方は昨年3月よりジャカルタ〜バンドン高速鉄道の交渉を開始し、10月にプロジェクトの合弁会社を設立した。1月21日より、正式に建設を開始することになった。わずか10ヶ月で意向から行動に、青写真から着工に移すことができたが、これは名実相伴う『高速鉄道のスピード』だ。同プロジェクトは両国にとって最大規模の協力プロジェクトであり、両国の発展戦略の結びつきの重大な、早期の収穫である」と述べた。
記者の調べによると、同鉄道は沿線地域の経済に対して、力強いけん引力を発揮する。例えば着工式が開かれる場所は、インドネシア国営第8農園だ。これはインドネシア政府の次段階における商業開発の重要なエリアだ。インドネシアはこの敷地面積3000ヘクタールの農園を、国際観光エリア・ビジネスエリアにしようとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年1月21日