同様に「企業家精神」の小項目では、「先進インフラ設備」が3.9点、「熟練労働力」が7.1点、「社外連携」が8.9点「イノベーション」が7.5点、「ビジネスの透明度」が0.8点、「教育システム」が2.3点、「技術経験」が9.0点だった。
同レポートは、中国は世界の中で最も創業に適した国であり、その点でドイツやアメリカ、イギリスを上回っているとしている。
今回のレポートの表題は「最高の国ランキング」となっているが、BAWコンサルティングのJohn Gerzema ・CEOは「最高の国というのは存在しない。これらのデータを基にして世界の国が互いに理解を深めてくれるのが狙いである」と話す。
「グローバル化が進行する中、世界各国は自国のアイデンティティを捜し求めている。自国が世界のどう位置しているか理解し、『自分たちは誰であるか?』を問うてくれればいい」ドイツの社会学者のマルセルハーソン氏はこう指摘する。その場合や多くの人はやもすれば国家虚無主義に陥り自国のすべてを否定したり、反対に自国の優越感を鼓舞しがちである。こうした傾向はいずれも危険という。
「最高の国」ランキングが決して正しいわけではない。しかし各国が多くの指標の中から自国をとらえ、国家ブランドを重視してくれることを期待したい、とハーソン氏は語る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年1月22日