米週刊誌USニューズ&ワールド・レポート(ウェブ版)はこのほど、2016年「最高の国」順位を発表した。調査対象60カ国で、定性的な全体分析と各項目ごとの定数分析からなる。中国の順位は17位(6.3点/10点満点)で、スペインとアイルランドの間だった。中国の経済影響力は10点満点で米国より高かった。
定性分析では、中国は「世界で最も歴史のある国のひとつであり、人口が世界で一番多く、経済成長が最も早い経済大国のひとつである。また核保有国であり、1971年から国連安保理事会の常任理事国になっている」との評価だった。
また「世界への影響力が高まるにつれ、海外での課題が増加し、アメリカなどからの批判が多くなっている。中国国内でも、人口成長と天然資源とのバランス、拡大する所得格差や環境汚染などの問題が生じている」としている。世界銀行によれば何億という国民が貧困を脱出したものの、依然として発展途上国であるという。
定数分析(大分類)では、中国は「実力」が3位、「生活の質」が17位、「冒険心」が49位、「人権」が28位、「伝統文化」が10位、「原動力」が3位、「経済開放度」が42位、「文化的影響力」が17位、「企業家精神」が13位であった。
同分析を点数でみると、中国の「実力」(大項目)は8.7点。それを構成する小項目のうち「軍事力」が9.7点、「国連」が6.3点、「経済影響力」が10点(満点)、「政治影響力」が8.8点だった。