ドイツの航空事故調査機関JACDEC(本社ハンブルグ)は13日、最新の航空会社安全度ランキングで中国香港のキャセイパシフィック航空は世界1位になったと発表した。アジアの航空会社がランキングの上位を占めた。ドイツ新聞電視台が14日伝えた。
同ランキングは主要航空会社60社を対象に、フライト10億キロ当たりの死者数、過去30年間の航空事故、安全監督基準などを考慮して指数を算出。その安全性を比較するランキングである。第2位から第5位には、エミレーツ航空(アラブ首長国連邦)、エバー(長栄)航空(中国台湾)、カタール航空、海南航空(中国)が入った。海南航空は前年の8位から順位を3つ上げた。反面、欧州の航空会社のランキングは低迷が続いた。
JACDECは「2015年は航空業界の最も安全な年であった」と指摘。ジャーマンウイングスとロシア航空機の墜落でそれぞれ150人、224人が犠牲になったものの、全体としては最近の数十年で最も安全な1年であったとしている。昨年に亡くなった乗客数は521人とその前年に比べ449人少なかった。
14日、海南航空は航空インターネット技術会社の喜楽科技公司と共同記者会見を行い、今後2年間喜楽科技公司が10億元を投資し、海南航空の航空機100機を改装することを明らかにした。航空WiFiによる機内インターネット環境を実現するとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年1月23日