株式投資について、交通、旅行、小売りの3セクターに恩恵が及ぶ見通しだ。国泰君安のシ猛・アナリストは、上海ディズニーランドの初年度来園者数が2000万人以上と予想されており、入園料は1人あたり400元だが、その10倍のレバレッジ効果が見込まれ、1000億元以上の消費の拡大が期待できると指摘。香港ディズニーランドや北京オリンピック、上海万博などこれまでの事例をみると、関連セクターの株価の上昇はいずれも長期間続いたという。
一方、平安証券は3つの投資テーマを提示。◇上海ディズニーランドと資本関係のある会社、◇上海ディズニーから直接的に恩恵を受ける会社、◇上海ディズニーやウォルト・ディズニー・カンパニーと戦略提携関係を持つ会社、または特許経営ライセンスを持つ会社--を挙げている。
東方証券のアナリストは海外にあるディズニーランドの状況を踏まえ、周辺アリアの小売りなどの商業セクターに大きな恩恵が及ぶと予想。ディズニーランドの売上高は入園料が3割、消費財やホテルなどの二次消費が7割を占めるという。年間入園者数が2500万人で、1人あたりの長江デルタエリアでの滞在期間が3日間、1日あたりの飲食代が150元、ホテル代が200元という条件で試算すると、上海ディズニーランドがもたらす長江デルタエリアのホテル・飲食売り上げは年間250億元に膨らむ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年1月25日