ソロス氏がアジア通貨下落を予想、中国は対応可能

ソロス氏がアジア通貨下落を予想、中国は対応可能。

タグ: ソロス 通貨下落

発信時間: 2016-01-26 13:26:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国でジョージ・ソロスと言えば誰もがよく知る有名人だ。中国人が最も多く耳にする米国の投資家と言えば、まずは「投資の神様」と呼ばれるバフェット氏だが、2番目に来るのはおそらくソロス氏だろう。だがソロス氏の評判は、前者と比べて芳しくない。

ソロス氏の率いるヘッジファンドはまさに「ハゲタカ」で、多くの国に悪いイメージを与えている。1997年のアジア通貨危機を引き起こしたほか、1992年にはポンドの空売りに成功した。これによってポンドが雪崩のような勢いで急落した。ポンドは欧州通貨制度から脱退し、自由な変動を開始した。ソロス氏は一気に10億ドル以上を稼ぎ、「イングランド銀行を打ち負かした人物」と呼ばれている。

中国のGDPは1998年に1兆ドルを突破し、イタリアに次ぎ世界7位となった。外貨準備高は1400億ドル以上に達した。中国のGDPは現在10兆ドル以上に、外貨準備高は3兆ドル以上になっている。挫折を経験したソロス氏は、240億ドルという巨額の資金を手にしているが、中国に正面から「宣戦布告」すれば身の程知らずだ。ソロス氏が中国停滞を唱える目的とは何か?目的を実現するための手段とは何か?

北京大学経済学院の曹和平教授は25日、環球時報の記者に対して、「ソロス氏は今回、アジアの一連の通貨の急落を唱えており、中国のみを対象としているわけではない。これまでの慣例によると、ソロス氏は1997年にタイバーツに仕掛けたように、脆弱な通貨から着手する。ソロス氏のこのような行為は、先に市場の恐慌ムードを演出する必要がある。私たちに馴染みの深い貯蓄市場は1級市場で、外為市場は2級市場だ。世界経済が低迷するなか、二級市場には機に乗じて乗り移るという経済現象が生じる。これは経験の乏しい投資家が恐慌ムードに染まり、別の方向にむかうことを意味する。例えば、集団である資産を投げ売りするなどだ。この時期に市場を操作している投資家は、安値で買い入れることで、漁夫の利を得ることができる」と指摘した。

海通証券の李迅雷チーフエコノミストは、環球時報のインタビューに応じた際に、「ソロス氏が一国の経済低迷を唱えることで、市場に人民元が下落するという予感をもたらす。これは為替相場や株式市場の連動、米国の中国概念株の下落など、多くの場で連鎖反応を引き起こす。中国の株価は、その他の新興国の株価と関連している。これは大きな碁盤だ。ソロス氏は繋ぎ売買、つまり差額により利益を手にする。人民元が結局下落しなかったとしても、その期間中の相場の変動により、ソロス氏は利益を手にできるかもしれない。中国の資本市場で空売りを仕掛けようとするならば、為替市場で人民元を手放し、ドルを買い入れ、人民元下落の圧力をかけることになる。しかし人民元と米ドルは異なる。国際市場で流通している人民元は少なく、ソロス氏が自由に操作できるわけではない。中国政府は巨額の外貨準備高を保有しており、市場の悪意ある空売りに対応できる多くの政策がある」と分析した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年1月26日

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